変形性膝関節症でずっと膝が痛くて痛み止めが手放せない、病院では手術をすすめられているが、できることなら手術をしたくない。という患者様の症例をご案内させて頂きます。
膝が痛くて体重をかけるとズキっとした痛みがある。膝を伸ばしたり曲げたりするとひどく痛む。朝、夕方に痛み止めを飲んでいる。階段の昇り降りは手すりを持たないと難しい。
希望されたこと
膝に痛みがあるが、手術はなるべくしたくない。
可能であれば痛み止めも飲みたくない。
膝痛に対する評価
荷重時(膝に体重をかけた時)の痛み著明。
膝伸展時に膝蓋骨の下部に痛みがあり、完全伸展不可。
屈曲時痛も著明で、膝を曲げてしゃがんだり正座することは困難。
下腿の過外旋(膝の捻じれ)あり。
◇筋緊張および圧痛の著明な筋肉
大腿直筋、膝蓋下脂肪体、内側広筋、膝窩筋、腓腹筋
施術内容
問診と触診を行ったところ、膝を伸ばすとひどい痛み(伸展時痛)があるため、まずは膝を伸ばせるようになることを目的に施術しました。
・膝関節のモビライゼーション
・半膜様筋の滑走不全の改善
・膝蓋骨のモビライゼーション
・膝蓋下脂肪体のリリース
・足部の内側アーチの調整
・テーピング
を行ったところ、膝の伸展時痛がほとんど消失しました。
歩行時痛もかなり改善しましたが、痛み自体は残っていましたので、今後セルフエクササイズとアライメント調整を行いながら、施術をする予定。
膝関節痛について
今回の膝関節痛の症例は、典型的な変形性膝関節症の症状でした。
整形外科でのレントゲン、MRIでは、膝関節の変形が著明で軟骨がすり減っていることが原因で、膝の痛みが出ているとの診断。
実際、視診・触診でも膝の変形は著明でした。
当院にも膝の痛みで多くの方が来院されますが、レントゲン・MRIではかなりの変形があり手術適用の場合でも痛みが改善する場合も沢山ありますし、逆に変形はあまり無いにも関わらず、痛みが改善せずに手術をされる場合もあります。
膝を伸ばした時に痛みがある場合、膝が伸びるように改善すれば膝の痛みが消失することが多いため、伸展時痛のある場合の治療としてはまずは伸展時痛を改善し、膝が伸びるようにすることが最優先となります。膝が伸びるようになった後は、膝の捻じれの改善や膝窩筋のリリース、足部アーチや距骨の調整を行い、膝の痛みを改善していきます。
実際に大事なのは、膝の変形が有る無し関わらず、日常生活に不便ないくらいに痛みを改善できるかどうかです。膝の変形があるから、長い期間痛みが続いているからと諦めるのではなく、まずはご相談下さい。
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