炎症や痛みを抑えるには、負傷後30分以内にアイシングすると効果的です。

捻挫などをした時に、正しい冷やし方や冷やす時間などを解説

患者様に知っておいて欲しい知識
◆最終更新日: 2024年08月16日 13:45:44
厚生労働大臣免許:柔道整復師

【 このページの監修者 】

このページは、厚生労働大臣免許の柔道整復師のあゆむ整骨院院長が、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、柔道整復理論などの知識を元に作成しています。

柔道整復師が正しいアイシング方法を解説

このページでは、柔道整復師が捻挫などをした時、どれ位の時間冷やしたらいいのか?どんな感じで冷やしたらいいのか?など正しいアイシングの方法をお伝えします。
ごく稀に「冷やしすぎたり」「冷やすのが足りなかったり」して、アイシングの効果が期待できない方法でアイシングをされていることがあります。
このページの情報を参考に、アイシングを正しい行うようにして下さい。

正しいアイシングの方法

正しいアイシングをすることにより、炎症や痛みを軽減することが期待できます。 炎症がおきてから、なるべく30分以内にアイシングを開始することが非常に有効だとされています。

用意するもの

(1)「氷を入れたビニール袋」や「冷凍したジェルパック」
(2)タオル:氷やジェルパックをくるむため

アイシングの方法 炎症や痛みのある部位にタオルなどで包んだ氷やジェルパックを押し当てます。炎症や痛みのある部位にしっかりと当てるようにします。
アイシングする時間 15~20分間アイシングを続けます。
アイシングをしている部位が、次第に「痛く感じる→暖かく感じる→ピリピリとする→感覚がなくなる」という感じになります。この感覚がなくなった時点でアイシングを終了します。

※1度のアイシングは20分以内に終えて下さい。長時間当てすぎると凍傷のリスクがあるため、注意して下さい。
間隔 1度のアイシングを終えたら、約40分の間隔をあけます。
※約40分で感覚が回復し痛みが戻ってきます。
感覚が回復したら、再度アイシングを行います。
冷却してはいけない場所 ・生殖器
・糖尿病などで血行が悪くなっている場所
・首の前面(甲状腺)
・左胸(心臓部)
注意点 用意した「氷」や「ジェルパック」を直接肌に当てると凍傷の危険があるため、「氷」や「ジェルパック」をタオルなどで包むんだ上で、肌にあてるようにして下さい。
また、アイシング中に感覚がなくなったり、痛みを感じた場合はすぐにアイシングを中止して下さい。
◆冷やす(アイシング)ことにより期待できる効果

冷やすことにの最大の目的は、炎症や腫れを押さえて症状の悪化を止めることにあります。 作用機序は下記をご参考下さい。
(1)冷やすことにより血管が収縮し、皮膚や組織内の血管が収縮。これにより、患部への血流が減少し、腫れや炎症が抑えられます。
(2)細胞の代謝活動が低下させ、組織の損傷が最小限に抑えらるとともに、痛みを和らげる効果もあります。
(3)冷やすことにより痛みを伝える神経繊維の活動を鈍らせ、これにより痛みの感覚が減少させます。

上記作用機序からもわかるように、冷やす(アイシング)により、痛みや腫れ、炎症を抑制する効果がある反面、細胞の代謝活動が低下するため、痛めた細胞の治癒は遅れてしまうというデメリットもあります。

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